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叔父と伯父の違い|おじ・おばの漢字の使い分け

「伯父・伯母」は父や母の兄・姉、「叔父・叔母」は父や母の弟・妹です。比べるのは自分の年齢ではなく、父母より年上か年下かです。読み方はどれも「おじ」「おば」で同じです。

自分より年下の「おば」でも、母の妹なら「叔母」、母の姉なら「伯母」と書きます。

伯父・叔父・伯母・叔母の早見表

父母との関係 男性 女性
父母の兄・姉(父母より年上) 伯父 伯母
父母の弟・妹(父母より年下) 叔父 叔母

例で確かめると次のとおりです。

「伯」と「叔」は、兄弟の生まれた順を表す「伯・仲・叔・季」という言葉から来ています。伯がいちばん上、叔はその下です。父母のきょうだいのうち、父母より先に生まれた人が「伯」、後に生まれた人が「叔」と覚えておくと迷いません。

配偶者(義理のおじ・おば)の場合

おじ・おばの配偶者は、血のつながっているほうに合わせて書くのが一般的です。配偶者本人の年齢は関係ありません。

関係 書き方 理由
父の兄の妻 伯母 父の兄(伯父)の配偶者だから
父の弟の妻 叔母 父の弟(叔父)の配偶者だから
母の姉の夫 伯父 母の姉(伯母)の配偶者だから
母の妹の夫 叔父 母の妹(叔母)の配偶者だから

たとえば、父の兄の妻が父より年下でも「伯母」です。

自分の配偶者のおじ・おばは、配偶者の父母より年上か年下かで決めます。夫の父の兄なら「伯父」、妻の母の妹なら「叔母」です。書くときは「夫の伯父」「妻の叔母」のように、誰から見た関係かを添えると誤解がありません。

民法では、おじ・おばは3親等の血族、おじ・おばの配偶者や自分の配偶者のおじ・おばは3親等の姻族(婚姻でつながった親族)にあたり、どちらも親族の範囲に入ります(民法第725条・第726条)。親族の範囲は親戚はどこまで?で説明しています。

祖父母のきょうだいは「大伯父・大叔父」

祖父母の兄弟姉妹は「大おじ・大おば」です。こちらは祖父母より年上か年下かで書き分けます。

祖父母との関係 男性 女性
祖父母の兄・姉 大伯父 大伯母
祖父母の弟・妹 大叔父 大叔母

親のいとこ(いとこおじ・いとこおば)も、親より年上なら「従伯父・従伯母」、年下なら「従叔父・従叔母」です。いとこの子やはとこの呼び方はいとこの子供の呼び方、親族の呼び名の一覧は家系図の呼び方一覧にあります。

おじ・おばから見たときの呼び方

反対に、おじ・おばから見たときの呼び方も押さえておくと、親戚の会話で混乱しません。こちらは年の上下で字を書き分けることはありません。

おじ・おばから見た相手 呼び方 親等
きょうだいの子(自分) 甥(おい)・姪(めい) 3親等
きょうだいの孫(自分の子) 又甥・又姪(大甥・大姪とも) 4親等
おじ・おばの子と、おい・めい(自分)の関係 いとこ同士 4親等

おじ・おばと自分の子どもの関係は、自分の子から見ると「大おじ・大おば」です。祖父母のきょうだいと同じ呼び方になるので、子どもに説明するときは「お母さんのおじさんだから、あなたには大おじさん」と言うと伝わります。

結婚式・喪中はがき・香典での書き方

書き方に法律や公式の決まりはありません。一般的には次のように考えます。

どちらの字か分からないときは、ひらがなで「おじ」「おば」と書いても失礼にはあたりません。間違った漢字を書くより、ひらがなのほうが安全です。

年上か年下か分からないときの確かめ方

親が亡くなっていたり、父母のきょうだいが多かったりすると、順番が分からないことがあります。そのときは次の順に確かめます。

  1. 親や年長の親戚に聞く
    いちばん早い方法です。法事など親戚が集まる場で聞いておくと、ほかの親戚の関係もまとめて分かります。
  2. 祖父母の戸籍を見る
    戸籍には、一人ひとりの出生の年月日と、実父母との続柄(長男・二女など)が書かれています(戸籍法 第13条)。「長男」「二女」は男女別の順番なので、兄と姉のどちらが先かは生年月日で確かめます。

祖父母の戸籍は、孫である本人が請求できます。2024年3月からは、本籍地が遠くても最寄りの市区町村の窓口でまとめて請求できるようになりました(法務省)。父母のきょうだいの名前や生まれた順が一枚に並ぶので、この機会に家系図にしておくと、席次表や喪中はがきのたびに迷わずにすみます。戸籍の集め方は自分で家系図を作る方法、線の引き方は家系図の書き方をご覧ください。

最終更新:2026-10-28